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研究と報告 分裂病的心性と青年期
Ⅰ.青年期における身体への関心と分裂病的心性
Overconcern with Somatic Condition in Adolescence and Schizophrenic Mentality
蔵内 宏和
1
1久留米大学医学部神経精神医学教室
pp.515-519
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200242
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青年期になると,体や心にさまざまな変化が起こる。性的成熟にともなつて起こる心理的な現象は,これまで青年心理学の研究の対象であり,Spranger,Tumlirz,Buhler以来いろいろの研究がある。また精神分析学的な立場からは,S. Freud,A. Freudそのほかの検索がある。
それらはさておき,一般に青年期になると,身長や体重が増加し,また筋肉も発達してくる。一方,消化器系統や内臓器官の発達もいちじるしく,性腺の発達はとくに目だつてくる。男子では遺精や夢精の現象が始まり,女子では月経が開始し,第2次性徴が著明になつてくる。
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