Japanese
English
研究と報告
語義失語症の1症例
A. Case of Semantic Aphasia (Imura)
藤井 薫
1
,
諸熊 修
2
I. FUJII
1
,
O. MOROKUMA
2
1Department of Psychiatry, School of Medicine, Nagasaki University
2Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, Nagasaki University
pp.431-435
発行日 1959年6月15日
Published Date 1959/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200106
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1)30歳の男子で脳炎罹患後,語音理解と語義理解の分離,語喚起の困難,特異な書字言語障害などを認め語義失語症(井村)と診断した。
2)一般的知性障害は認められなかったが,全病像を思考言語過程の障害として把握できると思われた。
3)臨床的解剖的見地からみれば後部領域失語症(仁志川)と大差はないように思われるが言語理解障害の様相などがその趣を異にしていた。この差異が臨床的解剖的にどのような意味をもつものか現在のところ不明である。
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