Japanese
English
研究と報告
語義失語の1例
A Case of "Semantic" Aphasia
越賀 一雄
1
,
浅野 楢一
1
,
今道 裕之
1
,
宮崎 眞一良
1
Kazuo Koshika
1
,
Naraichi Asano
1
,
Hiroyuki Imamichi
1
,
Shin-ichiro Miyazaki
1
1大阪医科大学神経科
pp.212-216
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201455
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Ⅰ 序言
かつて井村1)は失語症について,とくに日本語の特性を考慮して興味ある失語症論を展開し,従来からいわれている超皮質性感覚失語の一部に属するとみなしうるが,ある特徴的な病像を示す症例のあることを指摘し,これを語義失語の名をもつてよんだ。その後かかる症例,あるいはこれに近い症例についての報告が岡本,諏訪,藤井,大橋3)らによつてなされている。われわれは最近,かなり典型的と思われる語義失語の1例を経験し,種々興味ある知見を得たので報告し若干考察を加えた。
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