--------------------
編集後記
T. A.
pp.1138
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102041
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
日本人にとって恐ろしいものの代表は「地震雷火事親父」だから,ここに水害はない。けれどもニュースに登場するものとしては水害が最多ではなかろうか。梅雨明けの頃の水害や,台風による被害としての大水,土砂崩れが報道される。そこでは高齢者施設の被災がやたらと多いという印象があった。調べてみると精神科病院やその関連施設の被災も決して少なくない。
もし勤務する病院で水害や地震に遭遇したら,自分はどういう行動をとるべきなのかと,いつの頃からか考えるようになった。自身が最初に逃げたいのはやまやまだが,立場上それはできない。まずは避難のノウハウを学ばなければ。そこで防衛医科大学校の徳野先生と知り合い,筑波大学で実践的講義をしていただいたのが私の災害避難学事始めである。講義の要は,言うまでもなく患者さんとスタッフの安全を守ることであった。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.