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編集後記
T. A.
pp.310
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101836
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私は2010年の夏から本紙の編集委員に入れていただいた。前任である小阪憲司先生は,就任を勧められる際にこうおっしゃった。「この編集委員は自分の勉強にもなるし,楽しいよ」。
専門とする領域のいくつかの雑誌については,この種の委員を経験したこともあり,その職務について多少ともわかっているつもりであった。ところが委員会に出てみると本紙での作業は難しいし,いっこうに楽しくない。特に自分の専門領域以外は,難しい。委員会は周到に準備され,資料も整理されているうえに,私以外の先生方は明快に論文を批評される。しっかり見て聞いているのに腑に落ちない。要は精神科のさまざまな分野について知っているつもりでも,実は表面を撫でている程度なのだ。深さを理解していないのである。
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