巻頭言
文学と医学の関係
加賀 乙彦
pp.838-839
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101691
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文学者の集まりや読書会などに出て,私が医師であると知ると,かならず出てくる言葉が「お医者様には文学者になられる方が多いですね。なぜでしょうか」である。
私は苦笑しながら答える。「ほとんどの小説家は文科系の人ですよ。今,医学系の人で小説を書いている人はわずかです。僕のほか,なだ・いなだ,北杜夫,渡辺淳一,それくらいのものでしょう。小説を書くのは圧倒的に文系の人ですよ」
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