Japanese
English
特集 精神疾患に対する早期介入の現状と将来
認知症における早期介入の現在と将来
Present and Future of Early Intervention in Dementia
小阪 憲司
1
,
朝田 隆
2
Kosaka Kenji
1
,
Asada Takashi
2
1ほうゆう病院
2筑波大学臨床医学系精神医学
1Yokohama Houyuu Hospital, Yokohama, Japan
2Department of Psychiatry, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
Alzheimer type dementia
,
Dementia with Lewy bodies
,
Vascular dementia
,
Early diagnosis
,
Early intervention
Keyword:
Alzheimer type dementia
,
Dementia with Lewy bodies
,
Vascular dementia
,
Early diagnosis
,
Early intervention
pp.237-244
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101166
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はじめに
認知症には種々の疾患があるが,ここでは高齢者の認知症に焦点を当てる。現在のわが国ではアルツハイマー型認知症(ATD)・レビー小体型認知症(DLB)・血管性認知症(VD)が三大認知症といわれているので,これらを中心に述べることにする。
わが国の認知症患者はごく軽度のものを入れると約200万人といわれているが,最近ではこれらの認知症も早期発見・早期診断が重視されるようになってきている。それは早期に発見し,早期に診断することによって,早期に介入し患者やその介護者のQOLを高めることが重要であるという考え方が優勢になってきているからである。さらに,一歩進めて予防ができればもっとよいことは言うまでもない。
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