特集 ひきこもりの病理と診断・治療
座談会
ひきこもりと精神医療
藤原 茂樹
1
,
原 敏明
2
,
岡本 淳子
3
,
山崎 晃資
4
,
広瀬 徹也
5
1山角病院
2横浜市青少年相談センター
3立正大学心理学部
4東海大学医学部精神科
5神経研究所附属晴和病院
pp.278-291
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100861
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広瀬(司会) 本日はお忙しいところお集まりいただきまして,ありがとうございます。「ひきこもり」については,ここ十数年社会的事件があったこともあり,議論されることが多く,さまざまに取り上げられ,厚生労働省の「ひきこもりガイドライン」も出されています。しかし,問題が多岐にわたっております関係で,明快なものは少ないように思います。そこで,本誌では,現時点で明らかなこと,問題点などを整理して,読者に提供したいと考え,この特集を企画いたしました。
特にこの座談会では,論文化しにくい「ひきこもり」の治療について経験豊富な先生方の生の声をお聞かせ願えれば,と思います。
それではまずはじめに,これまでの「ひきこもり」へのかかわりをお話しいただきたいと思います。藤原先生からお願いします。
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