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私のカルテから
末期がん患者の抑うつに対してmethylphenidateが奏効した1症例
Successful Use of Methylphenidate for the Treatment of Depression in a Patient with Advanced Cancer
井貫 正彦
1,2
,
遠藤 博久
1
Masahiko INUKI
1,2
,
Hirohisa ENDO
1
1君津中央病院精神科
2現・木更津病院
1Department of Psychiatry, Kimitsu Chuo Hospital, Kisarazu, Japan
2Kisarazu Hospital
pp.1145-1147
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100341
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はじめに
がん患者に対する緩和ケアの普及に伴い,総合病院精神科医が,がん患者の精神症状に対応する機会が増えている。なかでも抑うつは,多くのがん患者に認められる精神症状である4)。抑うつは患者のQOLを低下させるため,早期に介入し適切に治療することが重要である2)。今回,末期がん患者の抑うつに対してmethylphenidate(MPD)を使用し奏効した症例を経験した。若干の考察とともに報告する。
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