Japanese
English
研究と報告
Methylphenidateが著効を示した自閉症児の4例
Four Cases of Autism Improved by Methylphenidate
星野 仁彦
1
,
金子 元久
1
,
山内 雷三
2
,
高橋 弘勝
3
,
深谷 忍子
3
,
熊代 永
1
Yoshihiko Hoshino
1
,
Motohisa Kaneko
1
,
Raizo Yamauchi
2
,
Hirokatsu Takahashi
3
,
Ninko Fukaya
3
,
Hisashi Kumashiro
1
1福島県立医科大学神経精神医学教室
2県立会津総合病院神経科
3県立会津児童相談所
1Dept. of Neuropsychiatry, Fukushima Medical College
2Dept. of Neurology, Aizu Gelleral Hospital
3Aizu Child Guidance Clinic
pp.161-168
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202585
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
1954年,DrassdoおよびSchmidtらにより,methylphenidateの中枢神経刺激剤,興奮剤としての効果が報告されて以来,この薬剤は主にうつ病やナルコレプシー,あるいは微細脳損傷,行動異常児等の治療に使用されてきた。小児の場合,methylphenidateは行動過多や衝動的行動等の治療に用いられたが,自閉症状を治療するために使用されたという報告はない。
現在,われわれはこの薬剤を用いて自閉症児の治療を試み,自閉症状や言語症状などに認むべき効果を得ているが,今回は特に著効を示した代表的症例4例について詳細に報告する。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.