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私のカルテから
Olanzapine口腔内崩壊錠を用い治療した躁病の1例
A Case of Mania Treated with Olanzapine Oral-disintegration
山本 暢朋
1
,
岩崎 弘一
1
,
織田 辰郎
1
Nobutomo YAMAMOTO
1
,
Hirokazu IWASAKI
1
,
Tatsuro ODA
1
1下総精神医療センター精神科
1Department of Psychiatry, Shimofusa Psychiatric Medical Center, Chiba, Japan
pp.1141-1143
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100340
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はじめに
米国においてolanzapine(以下OZP)は双極Ⅰ型障害における急性躁病の治療薬として2000年に承認を受けているが,本邦では保険適応上の問題もありOZPが躁病に有効であったとの報告は少ない。今回,我々は気分安定薬や抗精神病薬での治療による副作用のため治療の中断を繰り返した躁病層のみを示す双極Ⅰ型障害の患者に対して,急性期においてolanzapine口腔内崩壊錠(olanzapine oral-disintegration,以下OZP-OD)の単剤治療が有効であったものの,その後再燃し気分安定薬の追加投与が必要であった症例を経験したため,若干の文献的考察を加え報告する。
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