動き
「第102回日本精神神経学会」印象記
澤田 健
1
1高知大学神経精神科学教室
pp.1148-1149
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100342
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第102回日本精神神経学会総会は,2006年5月11~13日の3日間にわたり,前田久雄会長(久留米大学)のもと,福岡国際会議場で開催された。福岡市は空港からアクセスがよく,かつ過ごしやすい都市であり,学会場内外で親交を深め,楽しい時を過ごすことができた。
まず,学会場に到着したときには,受付に多くの人が列を成して立ち並んでいるところを見て,その盛況さに驚いた。専門医制度が開始され,専門医の維持のためにポイント獲得が必要となった最初の総会であることが,この活況の一つの大きな要因であろう。実際に参加者は総会における過去最高の2,500名に達したということであった。私自身を振り返ってみると,精神神経学会自体は,大学神経精神科に入局した直後から入会していていたが,総会に参加することは,この十数年にして初めてであった。総会は大き過ぎて,おもしろくなく得るものが少ないのではないかという思い込みから避けていたのであったが,いくつか縁があり,今回参加することとなった。実際に参加してみると,多彩な講演,研修コースの充実を目の当たりにして,当初に抱いていた「おもしろくない」印象は,最後には「参加する楽しさ」のある学会であると感じた。以下に,学会の概要について述べたいと思う。
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