この本、いかがですか?
AAP/AHA新生児蘇生テキストブック
石川 紀子
1
1愛育病院産婦人科外来
pp.354
発行日 2007年4月25日
Published Date 2007/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101017
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助産師必読の1冊がいよいよ日本上陸です。アメリカ小児科学会(AAP)とアメリカ心臓学会(AHA)が合同で作成し,専門教育の教材として国際的に使用されている公式のガイドブックが,初めて日本語に翻訳されました。この内容は,アメリカ小児科学会が実施している新生児蘇生プログラム(NRP)の実地講習会の教材として使用されていますが,周産期医療にかかわるすべての助産師・看護師に活用してもらいたい本です。
助産師の仕事は分娩介助を核としますが,同時に出生直後の児の胎外生活適応過程への援助も大事な仕事です。児に問題が予測されていない正常分娩であっても,児が呼吸していない,泣かないという状況に遭遇することもあります。加えて出血が多いなどの状況が重なると,産婦人科医は産婦の処置に追われます。多くの場合,分娩時に新生児科医の立ち会いは望めないのが現状ですから,出生直後の児の蘇生に関しては,第一に手を出せるのは助産師です。
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