特集 すぐそこにある心血管エマージェンシー
トピックス
AHA心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン2015
菊地 研
1
Migaku KIKUCHI
1
1獨協医科大学心臓・血管内科/救命救急センター
キーワード:
CPRの質
,
自己心拍再開(ROSC)
,
目標体温管理療法(TTM)
,
チーム蘇生
Keyword:
CPRの質
,
自己心拍再開(ROSC)
,
目標体温管理療法(TTM)
,
チーム蘇生
pp.1327-1331
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1327
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪蘇生の「鍵」は心肺蘇生(CPR)と電気ショックの組み合わせ.
▪質の高いCPRを継続的に実施し,そのCPRの質を絶えずモニタリングする.
▪胸骨圧迫の重要点は,① 深さ5cm以上,② テンポ100~120回/分,③ 中断を最小限にし胸骨圧迫比率(CCF)60%以上である.
▪心停止時に使用する血管収縮薬はadrenalineのみになる.
▪自己心拍再開(ROSC)後の治療は,経皮的冠動脈カテーテル治療(primary PCI)と目標体温管理療法(TTM)である.
▪チーム蘇生には有効なコミュニケーションと良好なチームワークが必須である.
▪院内心停止は,適切に監視してRRTやMETへの通報で未然に防ぐ.
© Nankodo Co., Ltd., 2017