Japanese
English
特集 不整脈—診断と治療のトピックス2000
新しいアブレーション技術
New Technology of Cardiac Catheter Ablation
野上 昭彦
1
Akihiko Nogami
1
1横浜労災病院循環器科
1Cardiohogy Division, Yokohama Rosai Hospital
pp.1225-1229
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902204
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はじめに
不整脈学はこの十数年で著しい進歩を遂げた.今日,ほとんどの上室性頻拍はその機序が解明され,高周波カテーテル・アブレーションで根治可能となったといっても過言ではない.しかしながら,心房細動や心室頻拍に関しては未解明のことも多く,カテーテル・アブレーションの成績も通常の上室性頻拍には遠く及ばないのが現状である.今後,それらの成績を上げるには,1)不整脈の機序を解明し,その抑制に有効な焼灼の標的を定め,2)優れたマッピング・システムにより個々の症例において標的部位を同定し,3)効果的なアブレーション・システムにより標的を確実に焼灼することが必要となるであろう.
本稿では,特に3)の項目を達成するために現在考案されているさまざまな新しいアブレーション技術に関してまとめてみる.
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