Japanese
English
特集 不整脈—診断と治療のトピックス2000
致死性心室性不整脈の治療法
Treatment of Life-Threatening Ventricular Arrhythmias
鎌倉 史郎
1
Shiro Kamakura
1
1国立循環器病センター心臓血管内科
1Division of Cardiology, National Cardiovascular Center
pp.1231-1236
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902205
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
致死性心室性不整脈の治療における1999〜2000年のトピックスとして,1)大規模臨床試験であるMUSTTとCIDSおよびCASHの成績が報告され,突然死予防における植込み型除細動器(ICD)の有用性がほぼ確立されたこと,2)第5世代のdual chamber ICDが保険適用となり,本邦においても植込み適応や有用性が検討されはじめたこと,3) CARTOシステム,irrigationカテーテル,noncontactカテーテル,非開胸的心外膜アブレーションなどカテーテルアブレーションにおける新しい技術が心室頻拍治療に適用され,その結果が報告されはじめたことがあげられる.その他,QT延長症候群や薬物治療における新しい知見も数多く認められるが,本稿ではそれらのなかの代表的な論文のみを紹介する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.