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特集 心不全例の不整脈管理
心不全例の突然死予防への非薬物療法
Nonpharmacologic Treatment to Prevent Sudden Cardiac Death in Heart Failure
大西 哲
1
,
笠貫 宏
2
Satoshi Ohnishi
1
,
Hiroshi Kasanuki
2
1NTT東日本関東病院循環器内科
2東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, Kanto Medical Center Nippon Telegraph and Telephone East Corporation
2Department of Cardiovascular Medicille, Tokyo Women's Medical University The Heart Institute of Japan
pp.149-156
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902041
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はじめに
心不全症例では突然死の頻度は高く,死亡の約半数は突然死であり1,2),持続性心室頻拍・心室細動(VT/VF)は心臓突然死の主因となっている3,4).したがって,心不全例のVT/VF予防は極めて重要な問題である.
これまでの研究から,VT/VFによる突然死のハイリスク患者としては,院外心停止蘇生例5),持続性VT患者5),左心機能低下例6),心筋梗塞に伴う心室期外収縮(PVC)例7),心機能低下に伴う無症候性心室性不整脈8)などが挙げられている.従来より,これらのハイリスク患者に対する突然死予防としての薬物療法,非薬物療法が検討されているが,ここでは,心不全例の突然死予防への非薬物療法を中心にその現況を概説する.
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