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Bedside Teaching
肺結核の4剤併用療法
Four-Drug-Cornbination Chernotherapy for Treatment of Pulmonary Tuberculosis
下方 薫
1
Kaoru Shimokata
1
1名古屋大学大幸医療センター予防医療部
1Department of Clinical Preventive Services, Nagoya University Daiko Medical Center
pp.379-382
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901675
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結核治療の基本
結核は結核菌による感染症であり,結核菌の根絶なくして完治はありえない.治療の基本は,抗結核薬の併用による化学療法である.結核菌に有効な,すなわち感受性のある抗結核薬を2〜4剤併用する.治療期間としては少なくとも6カ月が必要なので,薬剤の副作用にとりわけ注意することが重要である.服用したり服用しなかったりする不完全な治療や,治療を完遂することなく中断することは治療の失敗につながるだけではなく,耐性菌をうみだすことになるので,服薬に対する指導には十分留意する.
こうした背景のもとに,結核の治療をより強力に,より短期間で終了することを目的として,イソニコチン酸ヒドラジド,リファンピシン,ストレプトマイシンまたはエタンブトールにピラジナミドを加えた4剤による化学療法が確立された.
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