Japanese
English
特集 肺機能検査による病変部位診断の可能性
VA/Q分布
VA/Q Distribution
川城 丈夫
1
Takeo Kawashiro
1
1国立療養所東埼玉病院
1National Higashisaitama Hospital
pp.597-604
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901268
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
本稿では「換気血流比(VA/Q)の分布の測定はどのような病変部位の診断に役立っているのか.例えば,解剖学的病変部位を診断できるのか,それとも機能的病変部位を診断きるのか」という問に対して考えてみることとする.
そのために,VA/Qとは何か,VA/Qを議論する際のガス交換単位とは何か,VA/Qの分布とは何か,VA/Qの分布の測定法にはどんなものがあるのか,多種不活性ガス同時洗い出し法の限界,その検査法による結果は疾患肺の形態学的障害の何を反映しているか,VA/Qの分布の解析でいうガス交換位とは実際の肺では何に対応しているか,最後にVA/Q分布の解析の病変部位診断の可能性について記述する.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.