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講座
換気・血流分布(VA/Q)—2.実際
Ventilation Perfusion Relationships:Practical Assessment
山林 一
1
Hajime Yamabayashi
1
1大阪府立成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka
pp.481-484
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201602
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I.ガス交換——換気と血流
呼吸のもっとも重要な役目は,組織の代謝に必要なO2を体内にとり入れ,代謝の結果生じたCO2を体外に排出することにある。このような機能が円滑に能率的に働くためには,肺胞の換気量と肺血流,および両者の量的関係が適当でなければならない。前号において,横山博士がこのような問題についての理論的な解説を試みておられるので,本縞ではこれに関連して生体における肺泡内ガス交換の実際面,測定法とその問題点等について解説したいと思う。また換気と血流の分布の問題(不均等性)については,稿を改めてその理論と実際を解説する予定であるので,本稿では肺は一定の換気血流比をもつ肺胞の集合体,すなわち均等な肺スペースにおけるガス交換と換気血流比について述べたいと思う。
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