Japanese
English
特集 呼吸器と救命救急
睡眠呼吸障害
Sleep Breathing Disorders
赤柴 恒人
1
Tsuneto Akashiba
1
1日本大学医学部第一内科
1Department of Internal Medicine I, Nihon University School of Medicine
pp.859-865
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901112
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睡眠呼吸障害を呈する疾患のうち突然死との関連について最も言及されるのは,睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome:SAS)であろう.SASのなかで,その大部分を占める閉塞型(OSAS)は,睡眠中に出現する上気道閉塞とそれに伴うガス交換障害がその基本的病態生理であり,種々のlife threateningな病態を惹起してくる可能性がある.特に,図1のポリソムノグラフィー(PSG)に示すような著しい低酸素血症は肺循環系のみならず,体循環系にも多大の影響を与え致命的な障害をもたらす危険性が考えられる.
本稿では,主としてOSASにおける突然死と救急状態(ニアミス)について詳述する.
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