Japanese
English
特集 生活習慣と呼吸器疾患
睡眠時無呼吸と生活習慣
Sleep Apnea and Lifestyle
赤柴 恒人
1
Tsuneto Akashiba
1
1日本大学医学部睡眠学・呼吸器内科
1Department of Sleep Apnea and Respiratory Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.789-794
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101758
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はじめに
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome;SAS)は,睡眠中に上気道(特に咽頭部)が閉塞することにより無呼吸が出現する特異な病態であるが,その発症に肥満が大きく関与することはよく知られている.実際,SAS患者の多くは肥満を伴っており,図11)に示すように,健常者に比し,上気道(咽頭部)の狭小化が認められ,睡眠中に容易に上気道閉塞(閉塞型無呼吸)が惹起される.肥満は生活習慣病の発症に大きな影響を及ぼすことから,当然,SASも高血圧,冠動脈疾患,糖尿病などの生活習慣病を合併しやすいと考えられる.しかし,近年の研究で,SASは肥満とは独立して多くの生活習慣病と直接的に関連することが明らかになっている.
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