Japanese
English
解説
睡眠時無呼吸症候群と突然死
Sleep Apnea Syndrome and Sudden Death
赤柴 恒人
1
Tsuneto Akashiba
1
1日本大学医学部第一内科
1Department of Internal Medicine I, Nihon University School of Medicine
pp.981-986
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901129
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睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)と突然死との関連は,乳児突然死症候群(sudden infant death syndrome:SIDS)において有名で,多くの研究が報告されているが,成人におけるSASとの関連については未だ一定の見解が得られていない.SASの大多数を占める閉塞型SAS(OSAS)は,睡眠中に繰り返し出現する上気道閉塞がその基本的病態生理であり,その結果,著明なガス交換障害が惹起される.特に著しい低酸素血症は,循環系に多大の影響を及ぼし,種々の致命的合併症を引き起こす可能性が考えられる1).事実,無治療の重症OSAS患者の経過を検討した報告では,適切な治療群に比し,明らかに予後が悪く,かつ死亡例の直接死因のほとんどが循環系の合併症であったことが報告されている2).
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