Japanese
English
Bedside Teaching
Head-Up Tilt試験
Head-Up Tilt Testing
栗田 明
1
,
高瀬 凡平
1
Akira Kurita
1
,
Bonpei Takase
1
1防衛医科大学校第一内科
11st Department of Internal Medicine, National Defence Medical College
pp.357-363
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901036
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Head-Up Tilt試験は失神発作の既往のある人やその恐れのある人に数十分間立位をとらせ徐脈や血圧の低下を起こさせて,失神発作を誘発する試験であり,近年主として北米を中心に盛んになりつつある検査法である.失神発作の臨床的重要性として,①原因が不整脈の場合は心臓性突然死の恐れがあること,②発作の様式によっては,頭蓋内出血や骨折を起こす恐れがあること,③自動車の運転中に発症した場合,本人はもとより他人の命をも奪う恐れがあることなどが挙げられる.
わが国には欧米に比べて本試験をルーチンに施行している施設が少ないので,本稿においては,失神発作症例の鑑別診断における意義,実施要領や臨床例への応用につき,自験例も含めてその発症メカニズムについても概説する.
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