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特集 前庭機能検査の新展開
Head impulse test
Head impulse test
牛尾 宗貴
1
Munetaka Ushio
1
1東京山手メディカルセンター(旧・社会保険中央総合病院)耳鼻咽喉科
pp.734-744
発行日 2014年8月20日
Published Date 2014/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102933
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POINT
●Head impulse test(HIT)は一般外来やベッドサイドで施行可能なほど簡便であり,比較的生理的な刺激が可能な半規管機能検査である。
●温度刺激検査などで評価してきた外側半規管に加え,前・後半規管機能も検査できる。
●被験者と対面して行う定性的HITにおけるcorrective saccadeの評価は主観的となるが,診療機器を全く必要としない優れたスクリーニング検査であると考えられる。
●高速CCDカメラを利用して行う定量的HITでは,前庭動眼反射(VOR)の絶対値と肉眼では確認しづらいcorrective saccadeも評価できる。
●今後のめまい診療において重要な位置を占めると考えられる検査であり,ひろく普及することが望まれる。
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