Japanese
English
装置と方法
組織中の非放射性マイクロスフェアーを抽出することなく測定する組織血流計測の試み
Regional Blood Flow Measurement by Nonradioactive Microspheres without a Process for Digesting Tissue
宮崎 浩司
1
,
堀 進悟
2
,
小川 聡
1
,
中條 光章
3
,
篠崎 芳郎
3
,
篠崎 よし子
3
,
盛 英三
3
Koji Miyazaki
1
,
Shingo Hori
2
,
Satoshi Ogawa
1
,
Mituaki Chujyo
3
,
Yoshiro Shinozaki
3
,
Yoshiko Shinozaki
3
,
Hidezo Mori
3
1慶應義塾大学医学部内科呼吸循環器科
2慶應義塾大学救急部
3東海大学医学部基礎生体構造機能系生理科学
1Cardiopulumonary Division, Department of Medicine School of Medicine, Keio University
2Department of Emergency Medicine School of Medicine, Keio University
3Department of Physiology, School of Medicine, Tokai University
pp.263-267
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901021
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
標準的な組織血流測定法として,放射性同位元素をラベルしたマイクロスフェアーを用いた方法(放射性マイクロスフェアー法)が行われてきた1).しかし,この方法には放射性物質の取り扱い,および汚染された実験動物の処理に伴う不便な点がある.
近年,色素2〜4)や安定な重元素5,6)を標識した非放射性マイクロスフェアーによる組織血流測定法が放射性マイクロスフェアー法の代替法として開発された.これらの方法は,特別な管理を必要としないという利点があるが,いずれも組織からマイクロスフェアーを抽出してからトレーサー活性を測定しなければならないという手技上の煩雑さも持っている.われわれは安定重元素を蛍光X線により定量する血流測定法を改良し,組織からマイクロスフェアーを抽出することなく測定することを試みた.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.