Japanese
English
綜説
循環器疾患と血液レオロジー
Cardiovascular Diseases and Hemorheology
谷口 興一
1
Kohichi Taniguchi
1
1群馬県立前橋病院
1The President of Gunma Prefectural Cardiovascular Center
pp.922-931
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900743
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緒言
循環系のレオロジーは,血管のレオロジーと血液のレオロジーに分けられるが,血管系のレオロジーについては,血管の構築と構造,血管の粘弾性,あるいは内皮細胞の機能と病的変化などが研究されている.一方,血液のレオロジーに関しては,血液や血漿の流動特性,血球の粘弾性,血栓形成,あるいは血球と血漿の病の病的変化などが検討されてきた.循環系のレオロジーと一口でいっても,広く厖大であるため,単一の論文でその全貌をつくすことは不可能である.本稿では紙面の制限もあり,循環器疾患の血液レオロジーについて概説することにする.
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