指標
産婦人科領域における血液レオロジー
貝原 学
1
,
丸本 百合子
1
,
小林 拓郎
1
Manabu Kaibara
1
1東京大学医学部分院産婦人科学教室
pp.233-240
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205798
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血液循環について考える場合に,心臓・血管系の機能のほかに,循環の受動因子である血液の諸性質が重要な因子となることを忘れてはならない。とくに細血管領域における循環,すなわち微小循環を扱う場合には血液の因子が重要である。血液の流動的性質は極めて複雑であり,血液のこのような性質を追求する学問は血液レオロジーとよばれている。
血液レオロジーが臨床医学にはじめて導入されるようになったのは今から約10年ほど前である。これらは主として内科領域にかぎられており1),産婦人科領域への導入はほとんど皆無に等しい。筆者らは,血液レオロジーの概説と産婦人科領域に関連した血液レオロジーについて最近の知見を総説した。
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