Japanese
English
Bedside Teaching
ICUにおける筋弛緩薬使用と筋肉の変性
Use of Muscle Relaxants in the Intensive Care Unit and Degeneration of the Skeletal Muscle
菅井 直介
1
Naosuke Sugai
1
1東京大学医学部麻酔科
1Department of Anesthesiology, University of Tokyo Faculty of Medicine
pp.141-146
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900615
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筋弛緩薬(ここでは神経筋遮断薬を指す)は,手術のために数時間前後の筋弛緩を得るように開発されてきた.ICUにおいて人工換気を容易にするための筋弛緩薬使用は数日から,長いときには何週間にもわたることがあり,このような場合には短時間の使用の場合とは異なった薬物動態や薬効力学を考えなければならない.しかし,長時間にわたる使用についての詳細な検討は現在のところ多くは行われていない.一方,長時間の使用後に筋麻痺が起こった症例は,1970年代から少数ではあるが欧米で報告されており1〜3),特にここ数年,日本でも報告され注目されるようになっている.
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