Japanese
English
解説
腹腔鏡手術と「呼吸と循環」
Laparoscopic Surgery and “Respiration and Circulation”
岩瀬 良範
1
,
崎尾 秀彰
1
,
奥田 千秋
1
Yoshinori Iwase
1
,
Hideaki Sakio
1
,
Chiaki Okuda
1
1獨協医科大学第二麻酔科
1Second Department of Anesthesiology, Dokkyo University School of Medicine
pp.133-139
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900614
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はじめに
内視鏡技術の進歩により,外科手術そのものが内視鏡下で行われる機会が増えてきた.低い侵襲,目立たない傷跡,早期退院など,多くの利点が強調され,当然のことながら患者さんもそのような手術を望んでいる.
最近の新聞一面に次のような記事が掲載された.「患者が選ぶ手術—腹腔鏡で胆石治療—傷小さく早期退院」と題した記事には,あるテレビキャスターが腹腔鏡下胆嚢摘出術を受け,手術日の夕方には売店に買物に行き,術後3日目には退院して海外に行った回復ぶりが紹介されている.「内視鏡手術は従来の手術に耐えられない病人や高齢者にも福音をもたらした」と記事は続き,「患者に選ばれた“優しい手術”の革命が進行している」と結んでいる1).
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