特集 産婦人科麻酔の問題点
産科麻酔における酸—塩基平衡の意義と問題点
奥田 千秋
1
Chiaki Okuda
1
1日本医科大学麻酔科
pp.217-222
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204367
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近年,酸—塩基平衡Acid-Base Balance (以下A.B.B.とする)に対する関心が,麻酔科,外科および内科を初めとして,各領域に持たれ,今日では,単なる基礎学問としてのみではなく,日常臨床における患者管理上の重要な一項目となりつつある。
しかし,産科領域におけるA.B.B.の研究は,対象が制限される上に,妊娠そして分娩機序の複雑さが加わり,その発展を遅らせていたが,最近に至りやつとその一面が明らかにされてきた。
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