Japanese
English
Bedside Teaching
重症大動脈弁閉鎖不全症の自然歴,弁置換手術のタイミング(その1)
Natural history of severe aortic regurgitation:When should be surgically operated?(part 1)
広沢 弘七郎
1
,
奥瀬 登代
1
,
奥瀬 倭文子
2
,
川瀬 光彦
1
,
鈴木 紳
1
,
村田 実
1
,
本井 智己
1
,
万納寺 栄一
1
,
崔 禎浩
1
,
田中 克彦
1
Koshichiro Hirosawa
1
,
Toyo Okuse
1
,
Shizuko Okuse
2
,
Mitsuhiko Kawase
1
,
Shin Suzuki
1
,
Minoru Murata
1
,
Tomomi Motoi
1
,
Eiichi Mannouzi
1
,
Sadahiro Sai
1
,
Katsuhiko Tanaka
1
1榊原記念病院
2NTT東京中央健康管理センター
1Sakakibara Memorial Hospital
2Central Health Service Center, NTT Tokyo Hospital
pp.769-775
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900193
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はじめに
重い心疾患は結局,心筋の質の悪化とともにさらに重症となり,その極限として死に至るものも少なくない。この心筋の変化は疾患の種類により,偏りと特徴がある。心筋の変化の行きつく所は心不全と不整脈であるが,その種類にも時間的な関係にも特徴がある。もちろん,同じ名前の病気であっても重症度によりさまざまな差がある。
かつてはありふれた疾患と目された弁膜症,就中リウマチ性弁膜症もここ2,30年の間に著しく減ってしまったが,それでもなお,各年齢層の成人の中にいろいろな弁膜症が見られる。さらに,非リウマチ性の弁膜症はり前よりもかなり多く認識されるようになった。したがって,この,多少は古典的とも見られかねない病気も,その自然歴をよく承知していないと診療方針を誤りかねない。
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