特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅲ.心臓
疾患の評価
大動脈弁閉鎖不全
村田 和也
1
1山口大学医学部附属病院検査部
pp.175-179
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103065
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エコーに必要な病態生理と自然歴
大動脈弁閉鎖不全症(aortic regurgitation:AR)は,大動脈弁自体の病変,あるいは大動脈起始部病変により大動脈弁の逆流を生じ,拡張期の左室容量負荷をきたす疾患である.心エコー法は,ARの存在診断,原因,重症度を判断し,治療を決定するうえで必要不可欠な検査法である.
ARの主たる原因を表1に示す.ARは発症様式により,急性と慢性に分類される.
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