Japanese
English
Bedside Teaching
薄壁空洞肺癌
Primary lung cancer presenting as a solitary thin-wall cavity
梅木 茂宣
1
,
中川 義久
1
,
中島 正光
1
,
沖本 二郎
1
,
川根 博司
1
,
副島 林造
1
Shigenobu Umeki
1
,
Yoshihisa Nakagawa
1
,
Masamitsu Nakajima
1
,
Niro Okimoto
1
,
Hiroshi Kawane
1
,
Rinzo Soejima
1
1川崎医科大学呼吸器内科
1Division of Respiratory Diseases, Department of Medicine, Kawasaki Medical School
pp.141-145
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900096
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原発性肺癌で空洞形成型の頻度は剖検時で10〜30%と諸家により違いがある1〜3)が,一般的には,胸部X線上の頻度は3〜15%である2〜5)。組織型別の頻度では扁平上皮癌が21%程度と腺癌の1〜2%と比較して圧倒的に多い2,3)。しかし,これらの空洞形成型原発性肺癌の中で,嚢胞状の薄壁空洞を形成する肺癌の頻度は極めて低く,著者らの検索した範囲では自験例を含めて20例である。
そこで本稿においては,孤立性薄壁空洞型原発性肺癌について,その臨床像,組織型別による空洞形成機序の相違および胸部X線上の時間的経過などについて解説する。
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