Japanese
English
解説
超音波ドプラー法による弁逆流の評価
Doppler echocardiographic evaluation of regurgitation of valves
山沢 正則
1
,
椎名 明
1
,
柳沼 淑夫
1
Masanori Yamasawa
1
,
Akira Shiina
1
,
Toshio Yaginuma
1
1自治医科大学循環器内科
1Department of Cardiology, Jichi Medical School
pp.133-139
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900095
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近年超音波ドプラー法の発達により心血管内の血流情報が非侵襲的に得られるようになり,さらに断層心エコー法との複合装置が一般的となったため,弁逆流の診断精度は飛躍的に向上した。特にわが国で開発されたカラードプラー装置により,瞬時にして心腔内の血流情報が得られるようになり,弁逆流の診断が非常に容易になった1,2)。現在では,断層心エコー法に加えてパルスドプラー法,連続波ドプラー法さらにカラードプラー法を備えた装置が使用可能であり,弁逆流については非観血的に重症度評価も可能となった。またその診断方法が容易であるため,超音波ドプラー法は循環器内科だけでなく一般臨床の場で広く利用されるようになってきており,超音波ドプラー法による弁逆流診断法の理解は重要であると考えられる。
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