今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方
呼吸器疾患
肺癌患者の呼吸器感染
副島 林造
1
,
川根 博司
2
,
二木 芳人
2
,
荘田 恭聖
1
Rinzo Soejima
1
,
Hiroshi Kawane
2
,
Yoshihito Niki
2
,
Kyosei Soda
1
1川崎医科大学・呼吸器内科
2川崎医科大学
pp.1868-1869
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218501
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感染症の難治化因子としては,宿主因子,病原因子,薬剤との3者の相互関係で考える必要があるが,この中で最も重要なのは宿主因子であり,宿主因子としては全身性因子と局所因子を考える必要がある.気道における局所因子としては,線毛輸送系,肺胞マクロファージ,IgAなどが重要であり1),肺癌患者の場合にはこれら局所因子が障害され,さらに末期には全身性因子も加わって,難治性呼吸器感染になりやすい2).
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