Japanese
English
特集 呼吸不全患者を取り巻く課題
人類の課題「呼吸不全」—科学と人間からの挑戦
Respiratory Failure, the threat facing mankind:We challenge with Science and Unity
蝶名林 直彦
1
Naohiko Chohnabayashi
1
1聖路加国際病院呼吸器センター
1Pulmonary Medicine of Thoracic Center, St. Luke's International Hospital
pp.1140-1151
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404206075
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
本タイトルは,第26回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会のテーマそのものであるが,「呼吸不全」という,人類の生存のために挑戦しなければいけない病態に対して科学からの解決法,また例え呼吸不全に陥っても既存の残された身体機能を最大限に用いる方法—呼吸リハビリテーションなどによる解決,さらに社会としての解決法—在宅酸素療法などがあり人類は死から一歩一歩遠ざかり生命予後を改善してきたと考えられる.
各治療法については,各章で詳細が述べられると思われるので,本稿では歴史的背景も含めどのような考え・理論で新しい治療が始まったのか,またやがてその治療が限界を迎え,さらに新たな治療に向かったのはどうしてなのか,などについて呼吸不全病態の解明とともに述べたい.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.