特集 憲法と公衆衛生
〈平和憲法と公衆衛生〉
人類と感染症―平和憲法の意義と課題
蟻田 功
1
,
中根 美幸
1
1財団法人国際保健医療交流センター
pp.15-19
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101225
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壮大なテーマをいただき,敬愛する公衆衛生の同僚,先輩,そして後輩に参考になるのかと危惧しながら,この稿を書き始めた.
まず憲法について,私たちは全くの素人である.最近の世界保健機関(WHO:World Health Organization)の評価によれば,日本は全世界108か国のうち,最高の健康システムを持っているとのことだ.まず表1をご覧いただきたい.日本の生活環境,食生活,医療保健システム,そして現行の平和憲法,これらをひっくるめての公衆衛生の勝利と言えそうである.では,恵まれた状況の中,私たちは何をもって憲法をより推進すべきであろうか.
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