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特集 肺高血圧症の病態と治療2016 Up to Date
肺高血圧症の基礎研究から臨床研究への橋渡し
Translational Research on Pulmonary Hypertension
中村 一文
1
,
赤木 達
1
Kazufumi Nakamura
1
,
Satoshi Akagi
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学
1Department of Cardiovascular Medicine, Okayama University
pp.582-587
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205975
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はじめに
肺循環では,血管内皮細胞から産生される血管拡張因子である一酸化窒素(nitric oxide;NO)とprostaglandin I2(PGI2),さらに血管収縮因子であるエンドセリン(endothelin;ET)が血管平滑筋に作用して,それぞれ血管平滑筋を弛緩・収縮させる(図1).肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension;PAH)の薬物治療には酸素療法や利尿薬などによる支持療法に加え,上述の3系統の生理活性物質に関係する特異的治療薬が用いられている.
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