Japanese
English
特集 呼吸器病学 黎明期から現在
間質性肺疾患
Interstitial Lung Diseases
杉山 幸比古
1
Yukihiko Sugiyama
1
1自治医科大学呼吸器内科
1Division of Pulmonary Medicine, Department of Medicine, Jichi Medical University
pp.358-364
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205937
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はじめに
間質性肺疾患は「びまん性肺疾患」1)の多くの部分を占める疾患群であり,肺の間質を病変の首座とする.間質性肺疾患には多種多様な疾患が含まれているが,その中心となる疾患が間質性肺炎とサルコイドーシスである.その他にも過敏性肺炎,好酸球性肺炎,肺リンパ脈管筋腫症,肺胞蛋白症など様々な疾患が含まれている.これらの疾患は大なり小なり,終末像として肺の線維化を来すものが多い.本稿ではこれらの間質性肺疾患のうち,代表的な疾患である特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias;IIPs)とサルコイドーシスを取り上げ,欧米と日本での研究の歴史について述べることとする.
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