Japanese
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特集 エキスパートが教える 小児の薬物治療
Ⅲ.疾患別
A.呼吸器疾患
間質性肺疾患
Interstitial lung disease
玉井 直敬
1
Naotaka Tamai
1
1慶應義塾大学医学部小児科学教室
キーワード:
びまん性肺疾患
,
特発性間質性肺炎
,
肺胞蛋白症
,
肺移植
,
ヒドロキシクロロキン
Keyword:
びまん性肺疾患
,
特発性間質性肺炎
,
肺胞蛋白症
,
肺移植
,
ヒドロキシクロロキン
pp.254-258
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001224
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1 疾患概念
肺間質とは,肺胞上皮と血管内皮の基底膜の間に存在する支持組織であり,狭義には肺胞隔壁をさし,広義にはそこに加えて気管支血管周囲や小葉間隔壁,胸膜下の間質も含む。この肺間質に病変をび漫性に認め,慢性的な呼吸障害を起こす疾患群を総称して「間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)」とよぶ。ILDの原因は肺の発生異常,遺伝子異常,感染症,膠原病,吸入抗原,医原性など多岐にわたる。確立された分類法はなく,ILDに含まれる疾患も分類提唱者によって異なる。一例として,2歳未満に好発するか否かで大きく2群に分けた分類を表1に提示する1)。
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