Japanese
English
特集 呼吸器疾患における慢性炎症を考える
特発性肺線維症とサイトカイン
Idiopathic Pulmonary Fibrosis and Cytokine
岡元 昌樹
1
,
星野 友昭
1
Masaki Okamoto
1
,
Tomoaki Hoshino
1
1久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門
1Division of Respirology, Neurology, and Rheumatology, Department of Internal Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.157-162
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205902
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はじめに
特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonia;IIPs)とは原因不明の間質性肺炎であり,いくつかの病型に分類されるが,最も多い病型が特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis pneumonia;IPF)である1).IPFの発症,進展のメカニズムは不明の点が多いが,肺線維芽/筋線維芽細胞が肺線維化進展において中心的役割を果たしていることがわかってきた.さらには,サイトカインや増殖因子をはじめ,活性酸素種(reactive oxygen species;ROS),血管新生因子,細胞外マトリックス(extracellular matrix;ECM)蛋白などの液性因子が複雑に病態に関与している.本稿では,IPFに関与するサイトカインについて,われわれの研究も含めて解説する.
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