Japanese
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経験と考察
アバロパラチド投与半年後のreal-world data
Real-world data after 6 months from abaloparatide administration
小早川 知範
1
,
岡本 佳子
1
,
永井 薫
1
,
中村 幸男
2
T. Kobayakawa
1
,
Y. Okamoto
1
,
K. Nagai
1
,
Y. Nakamura
2
1小早川整形リウマチクリニック
2飯田病院整形外科
1Kobayakawa Orthopedic and Rheumatologic Clinic, Fukuroi
キーワード:
osteoporosis
,
abaloparatide
,
bone mineral density
,
bone turnover marker
,
adverse event
Keyword:
osteoporosis
,
abaloparatide
,
bone mineral density
,
bone turnover marker
,
adverse event
pp.117-122
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_117
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は じ め に
現在,骨折の危険性の高い骨粗鬆症患者には,骨形成促進薬による治療が第一選択として推奨されている1,2).2023年1月,本邦にてアバロパラチドが使用可能となった.本薬剤は,骨芽細胞の副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)1型受容体に選択的に作用することで,骨芽細胞が増加し骨形成が促進され,骨量を増加させる骨形成促進薬である3,4).本薬剤が従来のテリパラチド製剤と異なる点は,骨吸収亢進作用が軽度であり,大腿骨近位部の骨密度低下を伴うことなく,むしろ増加させることが知られている5).よって本薬剤は,腰椎だけでなく大腿骨近位部の骨密度が低い症例にも効果が期待できる.しかしながら,アバロパラチドの有効性を検討したreal-world dataはほとんどない.
そこで本研究の目的は,real-worldにおけるアバロパラチド半年後の臨床効果について検討することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2025