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特集 好酸球が関与する皮膚病
治療
real world dataから考える蕁麻疹治療
Urticaria treatment based on real world data
谷崎 英昭
1
Hideaki Tanizaki
1
1関西医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Kansai Medical University
キーワード:
management of urticaria treatment
,
2nd generation H1-antihistamines
,
オマリズマブ
Keyword:
management of urticaria treatment
,
2nd generation H1-antihistamines
,
オマリズマブ
pp.504-509
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002510
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●蕁麻疹治療において,問診や各種誘発検査などから病型を確定させ治療を行うことが重要である.
●蕁麻疹は受診時に膨疹が消褪していることも多いため,蕁麻疹コントロールテスト(urticaria control test:UCT)などを用いて,客観的な評価を行うことも望まれる.
●非鎮静性抗ヒスタミン薬は第1選択薬として推奨されており,治療効果を判定しながら適宜変更と増量を行う.その判断は,2~4週間を目処に行うのがよい.
●抗IgE抗体製剤は,標準治療に抵抗性の特発性蕁麻疹に投与の適応をもち,より強いQOL障害を伴っている患者治療の一助となる.抗ヒスタミン薬と同様,症状の軽快後も一定期間投与を継続することが望ましい.
●蕁麻疹の病態機序はいまだ不明な点も多い.今後,新規治療薬の登場などに伴って解明されることが望まれる.
(「ポイント」より)
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