機器・薬剤紹介
43.NGENUITY version 1.3 Data Fusion
厚東 隆志
1
1杏林アイセンター
pp.151-156
発行日 2020年2月5日
Published Date 2020/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001549
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現在眼科手術領域において最も注目を集めている機器のひとつが3D Heads-Up Surgery(以下HUS)システムである。顕微鏡の鏡筒を覗くことなく,3Dモニターに映された術野画像を見ながら手術を行うHUSシステムは,術者の身体的負担の軽減効果や全員が術野を共有できる教育的意義などもあり,普及の兆しを見せている。本邦では2017年に日本アルコン社よりNGENUITYⓇ3Dビジュアルシステム(以下NGENUITY)が発売され,現在HUSシステムを用いている術者の多くが同機を用いていると思われる。一方で最近カールツァイス社からARTEVO 800が発売となり,機種の選択肢が増えることにより価格面,性能面における競争を生み出し,普及に拍車がかかることが期待される。本稿ではHUSシステムとしていち早く上市されたNGENUITYで現在まで行われてきたバージョンアップを振り返るとともに,現在の最新バージョンであるversion 1.3の持つ機能と使用の実際について解説する。
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