Japanese
English
Bedside Teaching
新しい抗血小板薬
New Antiplatelet Agents
下浜 孝郎
1
,
阿古 潤哉
1
Takao Shimohama
1
,
Junya Ako
1
1北里大学医学部循環器内科学
1Department of Cardiovascular Medicine, Kitasato University School of Medicine
pp.1110-1117
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205847
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はじめに
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後に使用する抗血小板薬として,本邦ではアスピリンとチエノピリジン誘導体,なかでもclopidogrelが主流となっている.しかし,効果発現までに時間を要することや,肝代謝酵素CYP2C19の遺伝子多型の保有率が日本人では比較的高く,薬剤効果が低減する患者が少なからず存在すること,さらにはプロトンポンプ阻害剤を代表とする併用薬との問題など,課題が残されていた.本稿では,2014年5月の国内販売から1年が経過し長期処方が可能になったprasugrelと,今後わが国でも臨床の場に登場することが期待されるP2Y12受容体の選択的阻害薬であるticagrelorについて概説する.
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