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第8章 ビタミン製剤,輸液・栄養製剤
[抗血栓薬]
抗血小板薬
安達 歩
1
,
安田 聡
1
1東北大学 循環器内科
pp.1011-1015
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1011
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・抗血小板薬は血小板機能に関する種々の分子を阻害し,機能を減弱させる薬剤である.
・心血管疾患・脳梗塞・末梢動脈疾患の予防・治療に適応を有する.これらの疾患は高齢化などによる影響で増加しており,抗血小板薬を内服中の患者も増加傾向にある.
・出血,とくに消化管出血の発生率が高く,酸分泌抑制薬またはプロトンポンプ阻害薬(PPI)の併用を行う.
・抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)や抗凝固薬との併用は患者背景を考慮したうえで最小限の期間とし,出血リスクを減少させることが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023