循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《末梢動脈疾患》
抗血小板薬
進藤 俊哉
1
1東京医科大学八王子医療センター 心臓血管外科
キーワード:
Aspirin
,
Ticlopidine
,
下肢
,
間欠跛行
,
虚血
,
出血
,
分類
,
予後
,
血小板凝集阻害剤
,
重症度指標
,
Beraprost
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
,
Sarpogrelate
,
Icosapent
,
足関節上腕血圧比
,
末梢動脈疾患
,
無症候性疾患
Keyword:
Aspirin
,
Classification
,
Hemorrhage
,
Ischemia
,
Intermittent Claudication
,
Prognosis
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Severity of Illness Index
,
Ticlopidine
,
Lower Extremity
,
Ankle Brachial Index
,
Peripheral Arterial Disease
,
Asymptomatic Diseases
,
Eicosapentaenoic Acid Ethyl Ester
,
Beraprost
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
,
Sarpogrelate
pp.535-539
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305827
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末梢動脈疾患(PAD)でもっとも多く臨床的に問題となるのは,閉塞性動脈硬化症(ASO)である.ASOの問題点は,下肢の虚血を生じる疾患であるだけではなく,心血管イベントによる死亡のため生命予後が不良なことである.したがって治療目的は,(1)下肢虚血の改善(切断回避)と(2)生命予後の改善にある.下肢虚血の治療薬として,間欠性跛行肢に対してシロスタゾールとヒスタミン拮抗薬を第一選択とする.重症下肢虚血に対しての効果は証明されていない.心血管イベントの予防に関してはアスピリンまたはクロピドグレルが用いられる.ASOの治療目的は2つあり,それぞれ用いられる抗血小板薬に差があることを理解しなければならない.
©Nankodo Co., Ltd., 2013