特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅸ章 高齢者における薬剤使用の注意点
1.抗凝固薬・抗血小板薬
村松 裕介
1
,
南 尚賢
1
,
深谷 英平
1
,
下浜 孝郎
1
,
阿古 潤哉
1
Yusuke MURAMATSU
1
,
Yoshiyasu MINAMI
1
,
Hidehira FUKAYA
1
,
Takao SHIMOHAMA
1
,
Junya AKO
1
1北里大学医学部循環器内科学
pp.908-912
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_908
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Summary
▪高齢患者では出血,梗塞のリスクが若年者に対して増加するため,抗血栓療法の多剤併用期間を可能な限り短縮させることが大切である.
▪高齢患者では抗凝固療法の容量調節基準を順守することが望ましい.
▪第2世代以降の薬剤溶出性ステント(DES)の時代,2剤併用抗血小板療法(DAPT)の継続期間は短縮傾向にあり,とくに心房細動(AF)を合併する場合,3剤併用療法はできる限り避けることが望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2018