Japanese
English
特集 肺病変の新しいRI診断法
核医学的手法による局所呼吸パターンの解析
Analysis of regional ventilation using radionuclear method
島田 孝夫
1
,
川上 憲司
2
Takao shimada
1
,
Kenji Kawakami
2
1慈恵会医科大学第三内科
2慈恵会医科大学放射線科
1The Third Department of Internal Medicine,The Jikei university, School of Medicine
2Radiology,The Jikei university, School of Medicine
pp.39-45
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204987
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はじめに
肺疾患の病態は種々の肺機能検査を組み合わせることにより,多方面より分析検討されている。RIを用いた肺機能検査にも種々の手法があり,81mKrによる換気分布1),コンプライアンス分布の測定2,3),あるいは133Xeの肺洗い出し分布4,5),残気率分布の測定4)などがある。
核医学検査は言うまでもなく画像診断であるため,不均等性の検出にすぐれている。び漫性といわれる肺疾患でもその多くは病変の進行度に不均等性を持っている。軽症例では局所肺に明らかな異常があっても全肺機能検査では病巣を検出し得ないことがしばしばあり,核医学検査によって初めて指摘されることも多い。一般的に慢性閉塞性肺疾患(COPD)は進行期においてはその病変は不可逆性であることが多く,その初期変化の診断が重要とされている。早期診断法として核医学検査は極めて優れた検査法と言える。
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